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子どもが「学校に行きたくない」と言った朝、親が最初にできること|声かけ・学校への連絡・相談先

ひとことで言うと:「行きたくない」と言われた朝に、まずできるのは「理由を聞き出すこと」ではなく、「そう感じているんだね」と受け止めることです。休むかどうかや学校への連絡は、そのあとで落ち着いて決めて大丈夫です。

朝の支度の途中で、子どもが「学校に行きたくない」と言う。時計を見ながら、「どうしたの?」「熱はないよね?」「仕事に間に合わない」と、頭の中がいっぱいになる方も多いと思います。驚いたり、焦ったりするのは自然なことです。

この記事では、その朝に保護者の方がまずできること、学校への連絡のしかた、その日の過ごし方、そして続くときの相談先を順番にご紹介します。制度や考え方は、文部科学省の通知や法律をもとにしています。

最初にできるのは「理由を聞く」より「受け止める」こと

いちばん最初にできるのは、「行きたくない」という気持ちを、そのまま受け止めることです。理由を聞くのは、子どもが落ち着いてからで間に合います。

「行きたくない」と口にするまでに、子どもなりに迷ったり、がまんしたりしていることがあります。そこで「なんで?」と理由を求められると、うまく言葉にできず、黙ってしまうこともあります。本人にも、理由がはっきり分かっていない場合があるからです。

朝につい言ってしまう言葉と、気持ちを受け止める言い換えを並べ、子どもが話しやすくなることを示した図

たとえば、次のような言い換えができます。

  • 「なんで行きたくないの?」→「そう思ったんだね。教えてくれてありがとう」
  • 「みんな行ってるでしょ」→「今は行くのがしんどいんだね」
  • 「明日は行けるよね?」→「明日のことは、また明日考えよう」

うまく言えなくても大丈夫です。表情や声のトーンで、「怒られていない」「分かろうとしてくれている」と伝われば十分です。

休むことは、立て直すための時間になりうる

「一度休ませたら、ずっと行けなくなるのでは」と心配になるかもしれません。けれど国の考え方でも、休むことが子どもにとって必要な時間になる場合があるとされています。

2016年にできた「教育機会確保法」(学校以外の学びの機会も大切にすることを定めた法律)の第13条には、不登校の子ども一人ひとりの「休養の必要性」を踏まえて支援する、と書かれています。

文部科学省の2019年の通知でも、不登校の時期が「休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある」としています。一方で、学習の遅れや進路への影響にも目を配ることが大切だ、とも書かれています。休むことを否定も放置もせず、休みながら次の一歩を一緒に考えるという考え方です。

また、2025年10月の文部科学省の通知では、不登校は「どの児童生徒にも起こり得るもの」であり、不登校というだけで問題行動と受け取られないよう配慮が必要だ、とされています。2024年度に小・中学校で不登校だった子どもは約35万4千人でした。「うちの子だけ」「育て方のせい」と自分を責める必要はありません。

(出典:義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(e-Gov法令検索)/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日/文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)

その朝の流れは「受け止める→決める→連絡する」の3ステップ

朝はとにかく時間がありません。受け止める→今日の過ごし方を決める→学校に連絡する、の順番だけ決めておくと、慌てずに動けます。

「行きたくない」と言われた朝の流れを、受け止める・今日の過ごし方を決める・学校に連絡するの3ステップで示し、家が安心できる場所になりやすいことを示した図
  1. 受け止める:「そう思ったんだね」と返し、まずは深呼吸。叱ったり、説得したりはいったん置いておきます
  2. 今日の過ごし方を決める:休む、遅れて行く、保健室や別室なら行けそうか、などを子どもと一緒に考えます。決めきれないときは「今日はお休みにしよう」で構いません
  3. 学校に連絡する:休む場合は、いつもの方法(連絡アプリや電話など)で欠席を伝えます

学校への連絡は、理由をくわしく説明できなくても大丈夫なことが多いです。たとえば「本人が今朝、行きたくないと話しているので、今日はお休みします。様子を見て、またご相談させてください」のように、分かっていることだけを伝えます。連絡の方法や欠席理由の書き方は学校によって異なるので、迷うときは学校のいつもの方法に合わせてください。担任の先生に状況を知っておいてもらうと、あとで相談するときの話がスムーズになることがあります。

仕事などで家にいられないときは、頼れる家族や預け先がないか、子どもが安全に過ごせる状況かを考えてみてください。難しいときは、学校や相談窓口に事情を伝えて相談することもできます。

その日は「家が安心できる場所」になることを大切に

休んだ日は、家が「責められない、ほっとできる場所」になることをいちばん大切にしてください。気持ちが落ち着くと、子どもが自分から話し始めることがあります。

休んだ日だからと、ゲームや動画を全部取り上げたり、一日中勉強させたりすると、「休むと罰がある」と受け取ってしまうことがあります。好きなことをしていても、それは心を休めている時間かもしれません。

その一方で、起きる時間やごはんの時間など、いつもの生活のリズムを少しだけ残しておくと、過ごしやすくなるご家庭もあります。きっちり守らせるというより、「ごはんだよ」と声をかける、くらいの気持ちで大丈夫です。

夜、子どもが落ち着いているようなら、「今日はどうだった?」と短く聞いてみてください。話してくれたら、最後まで聞くことに徹します。話さないときは、無理に聞き出さなくて構いません。

続くようなら、ひとりで抱えずに相談を

「行きたくない」が続いたり、何度もくり返したりするときは、家族だけで抱えずに、必要を感じたときに相談先を頼ることをおすすめします。相談することは、学校に行かせるためではなく、子どもと家族が楽になる方法を一緒に探すためです。

続くときの相談先として、学校、教育委員会や教育支援センター、24時間子供SOSダイヤル、かかりつけ医を並べ、ひとりで抱えずに済むことを示した図
  • 学校:担任の先生のほか、保健室の先生(養護教諭)やスクールカウンセラー(学校にいる心の相談の専門職)にも相談できます
  • 教育委員会・教育支援センター:教育支援センターは、学校に行きづらい子どもが通ったり、保護者が相談したりできる公的な場所です。お住まいの市町の教育委員会に問い合わせると案内してもらえます。栃木県の場合は、県の「いじめ・不登校など、子どもに関する相談窓口」のページに、保護者・子ども共通の電話相談や教育支援センターの一覧がまとまっています
  • 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310):文部科学省の窓口で、夜間や休日もかけられます。原則として、かけた地域の教育委員会の相談機関につながります
  • かかりつけ医:頭痛や腹痛、眠れないなど、体の不調が続くときは、小児科などのかかりつけ医に相談してください。心や体の状態について判断できるのは、医療機関です

(出典:文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」について/栃木県「いじめ・不登校など、子どもに関する相談窓口」)

学校以外の居場所として、フリースクールという選択肢もあります。どんな場所なのかは、フリースクールとは?学校との違い・費用・出席扱いを保護者向けにやさしく解説でくわしくご紹介しています。

迷ったときのチェックポイント|今日できること

最初の朝に、ご家庭で確かめたいことを5つにまとめました。全部できなくても大丈夫です。できそうなものから、ひとつだけ選んでみてください。

  1. 気持ちを受け止める言葉をかけたか:「そう思ったんだね」のひと言から
  2. 今日の過ごし方を、子どもと一緒に決めたか:休む・遅れて行く・別室など
  3. 学校に、分かっていることを伝えたか:理由の説明は、できる範囲で構いません
  4. 家の中で、責められる場面をつくっていないか:休んだ日の過ごし方を罰にしない
  5. 保護者の方自身が、話せる相手がいるか:家族、友人、学校、相談窓口など

最後の5つめは、とても大切です。子どもを支える保護者の方が疲れきってしまわないように、保護者の方の気持ちを話せる場所も確保してください。

まとめ

  • 「行きたくない」と言われた朝は、理由を聞き出すより、まず「そう思ったんだね」と受け止める
  • 休む時間が、子どもにとって必要な時間になる場合がある。国の法律や通知でもそう示されている
  • 朝は「受け止める→今日の過ごし方を決める→学校に連絡する」の3ステップ。学校には、分かっていることだけ伝えれば足りる場合が多い
  • 続くようなら、学校・教育委員会・相談窓口・かかりつけ医など、家族だけで抱えずに相談する

ロボテック学園は、宇都宮市でプログラミング教室を運営してきた私たちがつくったフリースクールです。「やらなきゃいけないこと」は決めず、その日にやることを子ども自身が選べる場所にしています。

コースは2つあります。平日の日中(10:00〜15:00)に通う全日制フリースクールと、学校帰り(16:00〜19:00。教室ごとに水曜または木曜)に通える放課後フリースクール®です。ロボテックのフリースクールでは、在籍している学校の校長先生との連携を通じた「出席扱い」のご相談が可能です(認められるかどうかは在籍校の校長先生が判断します)。

ロボテック学園では、全日制フリースクールと放課後フリースクール®の無料体験を受け付けています。お子さまが「ここなら自分らしくいられる」と感じられるかどうかを、まずは見に来てください。

とーたか博士

この記事を書いた人

とーたか博士

1975年佐賀県生まれ。 2003年インターネットの世界へ。当時アニメーションを制作する際に使われたFlashで「ActionScript」というプログラミング言語に触れ、プログラムの面白さを知ることに。 2005年に浜松町のWeb制作会社に勤務。10年以上にわたりウェブディレクターとして大手中小企業様のWebサイトを手がける。 「クリエイティブ力」の大切さと重要性に気づき、2017年に未来のエンジニアを育てる「ロボット教室のrobotec」を開校。

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プログラミング教室ロボテックが運営するフリースクールです。自分で目標を立てて、好きなことに没頭できます。平日の日中に通う全日制と、学校帰りに通う放課後フリースクール®があります。

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