フリースクールとは?学校との違い・費用・出席扱いを保護者向けにやさしく解説

ひとことで言うと:フリースクールは、学校とはちがう「もうひとつの居場所」です。勉強の進み方も、過ごし方も、子どもに合わせて決められる場所です。
「学校に行きたくない」と言われたとき、多くの保護者の方がまず「この先どうなるのだろう」と不安になります。調べていくうちに「フリースクール」という言葉に出会い、「どんなところなの?」「学校に戻れなくなるのでは?」と迷う方も少なくありません。
この記事では、フリースクールとはどんな場所なのか、学校との違い、費用の目安、出席扱いのしくみ、選ぶときのポイントを順番にご紹介します。数字や制度は、文部科学省の公表資料をもとにしています。
フリースクールとは「学校以外で学び、過ごせる民間の場」
フリースクールは、学校に通いづらい子どもたちが、学校以外で学んだり過ごしたりできる民間の場です。法律で決まった「学校」ではありません。そのため、運営する団体ごとに、目的も過ごし方もさまざまです。
勉強に力を入れるところ、自然体験が中心のところ、まずは安心して過ごすことを大切にするところなど、形は一つではありません。私たちロボテック学園のように、プログラミングやものづくりを軸にしたフリースクールもあります。
文部科学省が2025年10月に公表した調査では、2024年度に小・中学校で不登校だった児童生徒は約35万4千人で、過去最多でした。学校以外の学びの場を探すご家庭は、決して特別ではありません。
(出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)
学校との違いは「時間割」と「目標の決め方」
学校との大きな違いは、決まった時間割に子どもが合わせるのではなく、子どもに合わせて過ごし方を決められることです。

学校では、学年ごとの教科書や時間割があり、みんなが同じペースで進みます。フリースクールでは、その日に何をするかを子ども自身が選ぶことが多く、学年をまたいで一緒に過ごすこともよくあります。
もうひとつの違いは、学校に戻ることだけをゴールにしない点です。文部科学省は2019年の通知で、不登校の子どもへの支援は「学校に登校する」という結果のみを目標にしない、としています。目指すのは、子どもが自分の進路を考え、社会的に自立することです。
もちろん、フリースクールで気持ちが落ち着き、学校に戻ることを選ぶ子もいます。大切なのは、どちらが正しいかではなく、その子が自分らしく次の一歩を選べることです。
(出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日)
費用は施設ごとに違い、月額の平均は約3万3千円(2015年調査)
フリースクールは民間の施設なので、費用は施設ごとに決まっています。公立の学校とちがい、月々の会費(授業料)がかかるのが一般的です。
少し古いデータですが、文部科学省が2015年に行った調査では、会費の月額は「1〜3万円」と「3〜5万円」がそれぞれ4割弱で、平均は約3万3千円でした(会費を徴収している施設の集計)。入会金の平均は約5万3千円です。
いまは週に通う回数で料金を選べるところや、放課後だけ通えるところも増えています。比べるときは、月額だけでなく、入会金・教材費・設備費などを含めた年間の合計で見ると分かりやすくなります。
ちなみにロボテック学園の全日制フリースクールは、週1回 月額16,280円〜週5回 月額44,880円です。放課後フリースクール®は月4回 月額8,800円です(いずれも税込)。
(出典:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」平成27年)
「出席扱い」は学校の校長先生が判断するしくみ
フリースクールに通った日を、在籍している学校の出席として扱ってもらえる場合があります。これを「出席扱い」といいます。
出席扱いにするかどうかを決めるのは、フリースクールではなく、在籍している学校の校長先生です。文部科学省の通知(別記1)では、保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること、施設での相談・指導が子どもの社会的な自立を目指すものであることなどが、要件として示されています。
そのため、出席扱いを考えるときは、まず学校の先生に「こういう場所に通い始めました」と伝えて相談することから始まります。フリースクール側は、通った日の記録や活動の様子を学校にお伝えするなどして、その相談に協力します。
ロボテック学園でも、学校長との連携を通じた出席扱いのご相談をお受けしています。くわしいしくみは出席扱い制度とは?どういうものかを徹底解説でも解説しています。
(出典:文部科学省「義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(別記1))
フリースクールを選ぶときの5つのポイント
フリースクール選びでいちばん大切なのは、お子さま本人が「ここなら行ってみたい」と思えるかどうかです。そのうえで、次の5つを確かめると比べやすくなります。

- 過ごし方:その日にやることを子どもが選べるか。勉強中心か、体験中心か
- 通いやすさ:家からの距離、送迎の有無、通う曜日や時間を選べるか
- 大人の関わり方:スタッフが「教える人」なのか、「見守って支える人」なのか
- 学校との連携:出席扱いの相談や、学校への報告に協力してもらえるか
- 費用と続けやすさ:月額のほか、入会金や設備費、退会のルール
パンフレットやホームページだけでは分からないことも多いので、見学や体験で、お子さまと一緒に雰囲気を確かめるのがいちばんの近道です。
ご家庭でできること|まずは「安心できる場所があるか」から
いちばん大切なのは、お子さまが安心して過ごせる場所があるかどうかです。フリースクールを考え始めたときに、ご家庭でできることを3つご紹介します。

- 理由を問い詰めない:つい聞きたくなる「どうして行けないの?」より、「今日はゆっくりしようか」のひと言が、子どもを安心させます
- 好きなことを一緒に見つける:ゲーム、ものづくり、絵、動物など、子どもが夢中になれることは、次の一歩のきっかけになります
- 学校とつながりを残しておく:担任の先生やスクールカウンセラーに状況を伝えておくと、出席扱いの相談や進路の話がしやすくなります
焦らなくて大丈夫です。子どもが「自分はここにいていい」と感じられる場所が一つあるだけで、表情や会話が少しずつ変わっていくことがあります。
まとめ
- フリースクールは、学校とはちがう「もうひとつの居場所」。過ごし方を子どもに合わせて決められる
- 費用は施設ごとに違う。2015年の文部科学省の調査では、月額の平均は約3万3千円
- 出席扱いは、在籍校の校長先生が判断する。まずは学校に相談するところから
- 選ぶときは、お子さまが「行ってみたい」と思えるかどうかを、体験で確かめる
ロボテック学園は、宇都宮市でプログラミング教室を運営してきた私たちがつくったフリースクールです。保護者の方から「この教室に通ってから笑顔が増えました」という声をいただいたことが、はじまりでした。
コースは2つあります。平日の日中(10:00〜15:00)に通う全日制フリースクールと、学校帰り(16:00〜19:00。教室ごとに水曜または木曜)に通える放課後フリースクール®です。どちらも、やりたいことは子ども自身が決められます。パソコンやレゴなどを使って、好きなことに打ち込めます。
ロボテック学園では、全日制フリースクールと放課後フリースクール®の無料体験を受け付けています。お子さまが「ここなら自分らしくいられる」と感じられるかどうかを、まずは見に来てください。
考える力を育てる教室|栃木・群馬