プログラミング教室・ロボット教室今日の課題は「どうやったら早く走れる?」モーターを使ってタイヤを回し速く走るレースカーをつくります。
プログラミング教室・ロボット教室「ロボテック」の籐です。
今日の授業はレースカーを組み立てて、どうやったら速く走れるか?をみんなで考えてみました。
ルールは「与えられたパーツの中で組み立てプログラムすること」それ以外は自由!
誰が一番速いマシンを作ることが出来るのか?
タイヤの大きさを変える?それとも軽くする?モーターのパワーを変える?
いろいろな方法がありますが、子ども達は試行錯誤しながら自分のマシンを調整して何度もテストを繰り返します。
時間制限はありますので、与えられたパーツ、与えられた時間のなかで考えて手を動かしていく子ども達。基本の設計図はありますが、一旦組み立てられた車体にたくさんの手が加えられ原型がない車体も・・
こうやって、みんなの頭のなかでは高速で「仮説」「実践」「検証」が繰り返されていきます。
「あれーうまくいかない〜」「だめだ遅い」一般的にはこういった状態を「失敗」と呼びますが、これは日本語の問題なのか?昔からの教え方なのか?「失敗」という捉え方間違ってますよね。
だって、仮説を検証した「結果」というだけですから「仮説どおりではない」という大きな結果つまり「貴重なデータ」が得られたわけです。これは「失敗」ではなく「成果」なのです。
成果を元に次の「仮説」「実践」「検証」が行われ、改善に繋がっていきます。
実はこの「貴重なデータ」があって初めて何が良い状態で、何が悪い状態なのかを理解していくことができます。
実験も中盤に差し掛かるころ、「モータのパワーがちゃんとタイヤに伝わってないのでは?」という疑問を感じたチームがいました。実はこの車体モーターの回転力を輪ゴム1本でタイヤに伝えています。
そこで「輪ゴムからギヤに変え、モータの回転力をダイレクトにタイヤに伝えたら良いのでは?」という仮説を立てたのです。
面白い仮説です。このチームはすぐに実践をはじめました。しかし、実践の中で問題が発生します。それは「時間内に上手く組み立てられない」という技術的な問題です。
これって大人社会の中でもよく起こる問題ですよね。さて、子ども達はどうするか?すぐに方向転換をします。ギヤではなく、1本のゴムを2本に変える方法を採用しました。結果的には上手くいき、速さとしては20%程改善されたのです。
すごいですね。こういった問題の発見と実践までのスピードが子ども達は早い気がします。
組み立てとプログラムに与えられた制限時間がきたところで、最終レースに挑みます。ここまでの成果がレースにどう反映されるのか?ドキドキの瞬間です。
レースや競争って面白い仕組みです。他の人の考え方や、やり方を確認する場で飛躍できるチャンスがここにあるんですよね。
もしかしたらレースでは負けちゃうかもしれない。でも「えっなんで!どうして!」って思えること、感じることがすごく大切。そして、考え方をシェアすることで発想の幅が一気に広がります。
今日は速く走れるレースカーでモータの仕組みや、ギヤ比、モーターのパワーコントロールを学ぶ授業行いましたが、白熱したレース展開もあり、かなり盛り上がりました。僕も楽しかったです。技術的な問題で悔しい思いをした子もいたと思いますが、また別の機会にチャレンジできる場を作りたいと思います。