プログラミング教室とオリジナルカーと自己肯定感



新しい生徒が入塾してくるたびにどんな子かな?と教える側も少し緊張します。
小学校低学年のある生徒が入ってきた最初のwedo授業でレゴの組み立て画面を見てもらうと、

「先生、僕はオリジナルしか作らないよ!」

といきなり高々と宣言されてしまいました。。
それからその生徒は、毎回モーターと滑車をゴムで繋いだ構成の同じ車ばかり作り続けました。
先生としてもカリキュラムの内容を学習してもらいたいので、そのオリジナルカーから学べるプログラミングを教えたり、
オリジナルカーの構成で学べそうなカリキュラムを選んだりとしてましたが、車の形だけではだんだんとネタ切れに…

しまいには先生が何を教えることができるのか試されている⁈
なんとなくそんな気もしてきました…

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「どうして組み立て手順通りに作らないの?」

「どうせ、僕はできないよ!」
「プラモデルも説明書通りに作ったことないもん!」

この時、この生徒は単に”オリジナルが作りたい!”という気持ちだけでオリジナルカーを作っていたのではないのか?という疑問が湧いてきました。オリジナルなものを作るのが好きなんだろうなぁとこちらの勝手な先入観があったけど、なにか説明書通りに完成できないという恐怖心?みたいなものがありそうだなとふと感じました。

そこで次の授業で
「失敗してもいいから、説明書見ながら先生と一緒に作ろうか?」
と持ちかけ、ベースの部分だけ手伝い、あとは生徒に自由に作ってもらったりしながら授業を進めると、だんだんと説明書通りにレゴを組み立てて授業ができるように。

最近の授業では、
「今日は何作るの?この顔キライだからオリジナルでいい?」
と言いつつ、自分から説明書を見ながらその通りに組み立てて、オリジナルで作りたいところは自由に作ってくれるようになりました。

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最近、”自己肯定感”という言葉を聞く機会が増えたきました。子供の中でも”自己肯定感が低い”状況が見られるとニュースでも聞きます。

〇挑戦しようとしない
〇諦めが早い
〇褒めても喜ばない

などといった特徴があるらしい。先の生徒がこれに当てはまるのかは分からないし、当てはめようとも思わないけれど、挑戦してその通りに完成させる喜びみたいなものを少しでも感じてくれたのだとしたら嬉しいし、

「説明書通りできるじゃん!」
と褒めた時の少し照れくさいような笑顔が忘れられない。


あとあのオリジナルカーも最近見れなくなって、なぜか寂しさを感じている…









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