ゆいの杜レッスン風景 スプリンギンでゲームクリエイターになろう!

前回はスプリンギンの重力を利用したコロコロゲームを作り、スプリンギンの基本的な使い方を覚えてもらいました。今回は傾きセンサーを利用した迷路ゲームを二人の生徒に作ってもらいます。


“ものづくり”について

授業の初めに”ものづくり”について勉強してみました。

ものづくりする人はPDCA(Plan-Do-Check-Action)のサイクルを利用してものづくりをしています。つまり、”計画”、”実行”、”評価”、”改善”のプロセスを繰り返し行うことでより良い製品を作ります。

PDCAを利用して作られるものにはどんなものがあるか質問すると、
「テレビ、エアコン、スピーカー、車、インターフォン、…」と生徒たちは教室を見渡しながら回答してくれます。このように、私たちの身の回りにはものづくりで作られた製品でいっぱいです。

さらに、生徒たちは「料理とかはどうかな?」と考えています。
“計画”はメニューの材料や調理方法を考えること
“実行”は料理を作ること
“評価”は食べてみて味を確かめること
“改善”はもっと美味しくすること
料理にも応用できそうなことを理解してくれました。

生徒たちには少し難しい概念かなと思いながら教えていても、子供なりに理解してくれている様子が頼もしくもあります。

“ものづくり”について考えてもらったところで、生徒たちにはゲームクリエイターになりきってもらい、迷路ゲームを題材にPDCAを利用してものづくり体験をしてもらいます。

“計画”の工程

まず最初に”計画”の工程としてA4用紙に下記の内容で設計図を書いてもらいました。

(1)用意するアイテム
(2)ゲームの仕掛け
(3)画面構成図

設計の重要なポイントとして、ゲームクリエイターはゲームをする人に楽しんでもらえるようにゲームを作っているので、迷路ゲームをする人に楽しんでもらえるように想像しながら設計するようにお願いしました。

生徒たちにとっては初めての経験と思いますが、予想より詳細な設計図ができました。画面構成にはアイテムのデザインや仕掛けの説明も書いてくれています。しかもゲーム性のあるオリジナルな仕掛けがあることを二人とも内緒で教えてくれました。出来上がるのが楽しみです。

“実行”の工程

設計図が出来上がったので”実行”の工程としてスプリンギンで迷路ゲームを作ります。前回の授業では頭の中で考えたゲームを直接、画面上で試行錯誤して作りましたが、今回は設計図があるのその通りに作るだけです。

生徒たちは「設計図があると作るのが簡単!」と言いながらドンドン作っていきます。前回教えたスプリンギンの使い方もすでにマスターして自分たちだけで作ってくれます。迷路ゲームがほぼできて難易度を調整している段階で授業は時間切れに…

今回はものづくり(ゲームづくり)における”計画”の重要性を実体験してもらいました。

作った画面を見てみると、早くも設計図とは違う点がありそうな…それはそれで次の”評価”、”改善”で学習できることが増えそうです。

続きはまたの機会に。

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