【SDGs】ー持続可能な開発目標ーについて学ぼう!②
前回の続きです・・・
発表会のテーマ(前回のおさらい)
SDGsの17の目標は幅広いテーマが盛り込まれています。
発表会ではこの中から、子供たちにもイメージしやすいであろう6つのテーマをピックアップして考えていきます。
みんなのアイデアで世界や未来を変えるものづくりにチャレンジしてもらいます。
ピックアップした6つのテーマ
)目標13/気候変動に具体的な対策を
“気候変動から地球を守るために、今すぐ行動を起こそう”
\ 例えばこんな問題が・・・ /
☆世界中で気候変動が起こっています。2019年、日本の熱帯夜の日数は、30年前の約2.6倍でした。
)目標のターゲット
★達成目標
①気候に関する災害や自然災害が起きたときに、対応したり立ち直ったりできるような力を、すべての国でそなえる。
②気候変動への対応を、それぞれの国が、国の政策や、戦略、計画に入れる。
③気候変動が起きるスピードをゆるめたり、気候変動の影響に備えたり、影響を減らしたり、早くから警戒するための、教育や啓発をより良いものにし、人や組織の能力を高める。
☆実現のための方法(ヒント)
①開発途上国が、だれにでも分かるような形で、気候変動のスピードをゆるめるための行動をとれるように、UNFCCC※で先進国が約束したとおり、2020年までに、協力してあらゆるところから年間1,000億ドルを集めて使えるようにする。また、できるだけ早く「緑の気候基金」を本格的に立ち上げる。
②もっとも開発が遅れている国や小さな島国で、女性や若者、地方、社会から取り残されているコミュニティに重点をおきながら、気候変動に関する効果的な計画を立てたり管理したりする能力を向上させる仕組みづくりをすすめる。
)目標14/海の豊かさを守ろう
“海の資源を守り、大切に使おう”
\ 例えばこんな問題が・・・ /
私たちが使っているペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミが年間800万トン、海に流れ出ています。
1950年代から1970年代にかけては、プラスチックはわずかな量しか生産されていなかったので、プラスチックごみも適切に処理ができる程度でした。しかし、1970年代から1990年代の20年間で、プラスチックの生産量も、プラスチックごみも3倍に増えました。そして、最近10年間だけで、20世紀で使用した以上のプラスチックが生産されています。
今日、私たちは毎年3億トンものプラスチックごみを生み出しており、この重量は、世界中の人々の体重を合計したものとほぼ同じ重さになります。もし、人類がこのままのペースでプラスチック製品を作り、使い、捨て続けると、2050年には、魚の数より多いプラスチックが海を漂うことになります。
)目標のターゲット
★達成目標
①2025年までに、海洋ごみや富栄養化※など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。
②2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。
③あらゆるレベルでの科学的な協力をすすめるなどして、海洋酸性化※の影響が最小限になるようにし、対策をとる。
※海洋酸性化:人間の活動によって大気中に放出された二酸化炭素を海が吸収し、海水がより酸性になること。これによってたとえばサンゴが育たたなくなると、サンゴをすみかにしているさまざまな生き物も影響をうけるなど、海の生態系に大きな影響をおよぼすといわれている。
④魚介類など水産資源を、種ごとの特ちょうを考えながら、少なくともその種の全体の数を減らさずに漁ができる最大のレベルにまで、できるだけ早く回復できるようにする。そのために、2020年までに、魚をとる量を効果的に制限し、魚のとりすぎ、法に反した漁業や破壊的な漁業などをなくし、科学的な管理計画を実施する。
⑤国内法や国際法を守りながら、手に入るもっともよい科学的な情報に基づいて、2020年までに、少なくとも世界中の沿岸域(海岸線をはさんだ陸と海からなる区域)や海域の10%を保全する。
⑥2020年までに、必要以上の量の魚をとる能力や、魚のとりすぎを助長するような漁業への補助金を禁止し、法に反した、または報告や規制のない漁業につながるような漁業補助金をなくし、そのような補助金を新たに作らないようにする。その際、開発途上国やもっとも開発が遅れている国ぐにに対する適切で効果的な、特別な先進国と異なる扱いが、世界貿易機関(WTO)の漁業補助金についての交渉の重要な点であることを認識する。
⑦漁業や水産物の養殖、観光を持続的に管理できるようにし、2030年までに、開発途上の小さい島国や、もっとも開発が遅れている国ぐにが、海洋資源を持続的に利用することで、より大きな経済的利益を得られるようにする。
☆実現のための方法(ヒント)
①より健全な海をつくり、開発途上国、特に開発途上の小さい島国や、もっとも開発が遅れている国ぐにおいて、海洋生物の多様性がその国の開発により貢献できるように、ユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを考えに入れながら、科学的知識を増やしたり、研究能力を向上させたり、海洋技術が開発途上国で使えるようにしたりする。
②小規模で漁業をおこなう漁師たちが、海洋資源や市場を利用できるようにする。
③私たちが望む未来」で言及されたように、海と海洋資源の保全と持続可能な利用のための法的な枠組みを定めた国際法(国連海洋法条約)を実施して、海と海洋資源の保護、持続可能な利用を強化する。
)目標15/陸の豊かさも守ろう
“陸の豊かさを守り、砂漠化を防いで、多様な生物が生きられるように大切に使おう”
\ 例えばこんな問題が・・・ /
)目標のターゲット
★達成目標
①2020年までに国際的な協定にしたがって、森林、湿地、山地、乾燥地など陸上の生態系と、内陸の淡水地域の生態系、および、それらがもたらす自然の恵みを、守り、回復させ、持続可能な形で利用できるようにする。
②2020年までに、あらゆる種類の森林の、持続可能な形の管理をすすめ、森林の減少をくいとめる。また、おとろえてしまった森林を回復させ、世界全体で植林を大きく増やす。
③2030年までに、砂漠化に対応し、砂漠化、干ばつ、洪水の影響を受けておとろえてしまった土地と土壌を回復させ、これ以上土地をおとろえさせない世界になるように努力する。
④2030年までに、持続可能な開発のために欠かせない山地の生態系の能力を強めるため、多様な生物が生きられる山地の生態系を確実に守る。
⑤自然の生息地がおとろえることをおさえ、生物の多様性が損なわれないようにし、2020年までに、絶滅が心配されている生物を保護し、絶滅を防ぐため、緊急に対策をとる。
⑥国際的に決められたとおり、遺伝資源※を使って得る利益が公正で公平に分けられるようにする。また、遺伝資源を適切に使うことができるようにする。
※遺伝資源:植物、動物、微生物などで、産業や研究などに利用できるまたは利用できる可能性がある遺伝的な情報をもつもの
⑦保護しなければならない動植物の密猟や、法律に反した取り引きをなくすために、緊急の対策をとる。法律に反する野生生物の製品が求められたり、売られたりすることがないようにする。
⑧2020年までに、移動先に定着する外来種※の侵入を防ぐとともに、外来種が陸や海の生態系に与える影響を大きく減らすための対策をはじめる。特に優先度の高い外来種は駆除する。
※外来種:もともとその土地で生育していなかった動植物
⑨2020年までに、生態系や生物の多様性を守ることの大切さを、国や地方による計画や開発のプロセス、貧困をなくすための取り組みやお金の使い方に組み入れて考えられるようにする。
☆実現のための方法(ヒント)
①生物の多様性や生態系を守ること、それらを持続可能な形で利用していけるようにするために、あらゆるところから資金を集め、より多くのお金が使えるようにする。
②森林の保護や再植林をふくめて、持続可能な森林の管理を進めるために、あらゆるところからお金を集め、開発途上国が持続可能な森林の管理を進めようと思えるように十分な資金が使えるようにする。
③持続可能な形で収入を得られるように、コミュニティの能力を高めるなどの取り組みを進め、保護しなければならない動植物の密猟や法律に反した野生生物の取り引きをやめさせるために、国際的な支援を強化する。
実現のためのアイデアを考える
以上、6つの項目です。
低学年の生徒さんたちにはとても難しい課題ですが、子供たちなりの斬新な発想が出てくると信じて、取り組んでいきます!
低学年の生徒さんはwedo2.0を使って、ロボットを制作してもらいます。
高学年の生徒さんにはマイクラかスクラッチを使った作品を発表してもらいます。
これから年末にかけて、頑張っていきましょう!
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